実に、良い提案でしょう?

現代のマッチングプラットフォーム市場における、ある基盤特許群がもたらす戦略的転換点について

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序文:市場のルールを変える「見えざるインフラ」

現代のデジタル経済を支える、人材、サービス、モノの「マッチングプラットフォーム」。その利便性の裏側には、需給を最適化し、信頼性を担保するための高度な計算技術が不可欠なインフラとして機能しています。

私たちが長年にわたり構築してきた特許ポートフォリオは、この「見えざるインフラ」の根幹をなす技術を保護するものです。これは単一の技術ではなく、「①信頼性計算のコアエンジン」「②ユーザーの意思を反映するUI」「③機会を再分配する情報ネットワーク」という『三重構造の特許要塞』として、現代的なプラットフォームのビジネスモデルそのものを網羅的にカバーしています。

私たちの分析では、この特許網が米国の主要7領域( ギグワーク/総合求人、ライドシェア、フードデリバリー、Eコマース、オンライン旅行、オンラインオークション、サプライチェーンマネジメント)に広く及ぶことが確認されています。

その中でも、私たちが最初の戦略的対話の舞台として「人材関連領域」を選んだのは、単にその事業規模の大きさだけが理由ではありません。人と仕事の最適な出会いを創出し、個人の働き方と企業の成長を支えるこの領域は、まさに「効率的で明るく健全な未来のための社会インフラ」そのものであると私たちは考えています。この重要なインフラが、公正なルールの上で健全に発展することこそが、社会全体への最大の貢献となると信じているからです。

本稿では、この基盤特許群が、今後の市場のパワーバランスをいかに不可逆的に変化させるか、その戦略的な意味合いについて解説します。

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現状分析:主要市場は、既に特許網の支配下にある

私たちの分析によれば、主要なマッチングプラットフォーム市場は、そのビジネスモデルの根幹において、私たちの特許技術を実装している可能性が極めて高い状況にあります。

オンデマンド・スタッフィング領域(ギグワーク) 

この領域は、私たちの特許網と最も充足性が高い市場です。例えば、短期・単発の仕事のマッチングにおける以下の機能

  • ワーカーの「勤務率」や「出勤率」をスコア化し、信頼性を評価する機能
  • 優秀な人材を「タレントプール」としてグループ化し、管理・共有する機能
  • 急な欠員募集を、近隣のワーカーに一斉通知する機能

これらは、私たちの特許ファミリーが保護する「実績に基づく動的な信頼性評価」、「グループ生成と非当事者への結果共有」、「マッチング不成立時の機会の再分配」という核心的発明とそれぞれ強く関連しています。この領域の主要プレイヤーであるA社、B社、C社のサービスは、いずれもこれらの機能を実装しており、特許網の射程に深く入っていると評価できます。

総合求人プラットフォーム領域 :

この領域もまた、私たちの特許網と深く関連しています。例えば、世界最大級の求人検索エンジンにおける以下の機能

  • 求職者(供給)と募集企業(需要)が、それぞれのUIで面接スケジュールを能動的に管理する機能
  • 採用成果を管理・分析し、実質的に「実績対予測比較比率」に基づく信頼性を評価する機能

これらは、私たちの特許が保護する「ユーザー主導のマッチング要求UI」や「信頼性計算」の思想と一致します。この領域のリーダーであるD社や、ビジネス特化型SNSのE社のサービスも、例外ではありません。

結論として、これらの市場で事業を展開する企業は、自社のサービスが実装する根幹機能について、既に私たちの基盤特許の上に成り立っているという事実を認識する必要があります。

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シミュレーション:一社が「剣」を手にした時、市場はどう変わるか

この状況は、すべてのプレイヤーにとって等しくリスクであると同時に、一社にとっては市場のすべてを手に入れる千載一遇の好機となり得ます。

仮に、オンデマンド・スタッフィング領域のA社が、私たちと戦略的パートナーシップを締結し、この特許ポートフォリオの独占的ではないが、極めて有利な条件での優先的ライセンスを得たとしましょう。その瞬間、市場のパワーバランスは劇的に変化します。

  1. A社の法的リスクの完全な消滅: A社は、一切の法的リスクから解放され、安心して事業拡大に邁進できます。
  2. 競合B社・C社への強力な牽制: 私たちは、パートナーとなったA社の事業利益を最大化するため、同じ市場で競合するB社とC社に対し、特許権を行使します。B社とC社は、莫大な訴訟費用や事業モデルの根本的な変更という「泥沼の戦い」を強いられます。
  3. 市場シェアの独占へ: B社とC社が法廷闘争で消耗している間に、A社は「公認」の立場で、彼らの顧客と市場シェアを圧倒的なスピードで獲得していくでしょう。

これは、まさに私たちの特許ポートフォリオが、単なる「盾」ではなく、市場を制圧するための**「剣」**として機能する瞬間です。最初にライセンスを得た一社は、他のすべての競合に対する恒久的な参入障壁と競争優位性を手に入れるのです。

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結論:未来への招待状

私たちがこのメッセージを公開するのは、特定の企業を攻撃するためではありません。この特許網がもたらす不可逆的な変化を市場全体に啓蒙し、近視眼的な消耗戦ではなく、建設的な未来を共に築くパートナーを見出すためです。

現在、どのプレイヤーも同じスタートラインに立っています。この状況を、自社が「狙い撃ちにされた標的」とネガティブに捉えるか、あるいは「最初に交渉できる優先権を与えられた好機」とポジティブに捉えるかで、その企業の未来は全く異なるものになるでしょう。

近い将来、もし私たちからのレターを受け取られたら、どうかポジティブにお受け止めください。

 

それが 

「長く過酷な戦いへの宣戦布告」 ではなく、 

「共に築く輝かしい未来への招待状」 であることを。

 

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ニーズトゥーマッチ特許ホワイトペーパー2025(米国編)

ニーズトゥーマッチ米国特許ファミリーが拓く、動的マッチングの未来

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じめに:未来のマッチングを定義する

NEEDSTOMATCH CORPORATIONは、単なる情報の仲介に留まらない、次世代マッチングプラットフォームの基盤技術を開発・提供するリーディングカンパニーです。従来の静的なマッチングは、「早い者勝ち」や「一回限り」の取引しか生み出せず、機会損失や信頼性の欠如といった課題を抱えていました。

我々は、この課題を解決するため、計画と実績の乖離を学習し、参加者の信頼性を動的に評価し、市場全体の情報を最適に共有するという、全く新しいパラダイムを提唱します。この思想に基づき、我々は長年にわたり研究開発投資を続け、強固な知的財産を構築してまいりました。

本報告書は、当社の技術的優位性の根幹をなす米国特許ポートフォリオについて、その構築経緯と戦略的価値を深く理解いただくため、弊社自身による徹底的な分析結果をまとめた公式なものです。

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第1章:分析の概要

1.1. エグゼクティブ・サマリー

本分析の結果、当社の米国特許ポートフォリオは、単発の特許の集合ではなく、2011年の優先権主張から約10年をかけて構築された、極めて体系的かつ多層的な特許網であることが確認されました。その技術的範囲は、(1)信頼性計算のコアエンジン、(2)ユーザー主導のUI/UX、(3)市場を活性化させる情報共有の三層に及び、現代の主要なデジタルプラットフォームの根幹機能に深く関わります。

審査経過を詳細に分析したところ、複数の特許が初回アクションで許可(First Action Allowance)されており、また他の特許も主要な先行技術との差異を明確に認定された上で成立していることから、ポートフォリオ全体の有効性は非常に高いと結論付けられます。本ポートフォリオは、動的マッチングおよびリソース最適化の分野において、技術的にも法的にも強力な参入障壁を構築しており、関連市場で事業を展開する企業にとって、その存在を無視することは困難な戦略的資産であると評価します。

1.2. 分析の対象と方法

分析対象: 以下の5件の米国特許。

  1. 分析手法: 米国特許商標庁(USPTO)の公開情報である、各特許の審査経過記録(File Wrapper)を精査。特許請求の範囲の変遷、審査官の拒絶理由、出願人の応答・補正、そして最終的な許可理由を分析し、各特許の権利範囲の射程と法的安定性を評価しました。
    1. 根拠資料の完全な収集:米国特許商標庁(USPTO)の公開データベースより、分析対象となる全5件の特許について、出願から登録までの全審査記録を含む完全なファイルラッパー(File Wrapper)を取得。
    2. AIによる審査経過の徹底的な追跡・分析: AIを活用し、各特許のファイルラッパーを精査。情報開示陳述書(IDS)や拒絶理由通知(Office Action)で引用された全ての先行技術を分析し、出願人の応答や補正といった全審査過程を時系列で追跡。これにより、各特許の有効性の根拠と、禁反言(Estoppel)に代表される潜在的リスクを客観的に抽出。
    3. AIによる充足性スクリーニングと侵害論理の検証: 市場に存在する多数のサービスをモデル化した仮想被疑侵害製品群をAIに設定。各特許の請求項との充足性分析を多角的に行い、想定される侵害論理の強度を測定。
    4. 専門家による検証と分析精度の極限化:上記(2,3)のAIによる一次分析結果に対し、人間の専門家がその論理的整合性および事実との一致性を厳密に検証。検証過程で発見された論点の更なる深掘りや、異なる角度からの再分析をAIに指示。この「AIによる高速・網羅的な分析」と「専門家による厳格な検証・フィードバック」のサイクルを繰り返すことで、分析の精度と客観性を極限まで高めました。
    5. 統合分析レポートの完成:上記プロセスを経て確定した5特許の個別分析ファイルを統合し、特許ファミリー全体の戦略的価値を評価することで、本分析は完成しました。

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第2章:ポートフォリオの戦略的構造

2.1. ポートフォリオの時系列的発展

本ポートフォリオは、明確な戦略のもとに段階的に構築されています。

2012年~2019年:基盤技術の確立 (‘100)

  • ‘100特許は本ポートフォリオの技術的礎であり、「計画と実績の乖離」を**「情報要素の数の差」**に基づいて定量化するactual-versus-forecast comparison ratioという核心的発明を権利化しました。この特許は、§101(特許適格性)および§102(新規性)の拒絶を、具体的な計算ロジックの導入によって克服しており、その審査過程は後続の特許群の有効性を支える強力な基盤となっています。

2019年~2022年:権利の強化と拡大

  • 基盤技術の確立後、当社は以下の3つの方向に権利を拡大・強化しました。
    1. コアエンジンの強化(’255, ‘003): ‘100特許の信頼性計算の概念をさらに発展させたこれらの特許は、いずれも**初回アクションで許可(FAA)**されています。これは、発明の質の高さをUSPTOが当初から認めたことを意味し、極めて安定した権利です。
    2. UI/UXへの拡張(’468): ‘468特許は、信頼性計算だけでなく、ユーザーが自らのスケジュールを能動的にマッチング要求へと転換するという、具体的なユーザーインターフェースにまで権利範囲を拡張しました。
    3. ネットワーク効果への拡張(’461): ‘461特許は、マッチングの当事者以外へも情報共有を行うという、プラットフォームのネットワーク効果を促進する仕組みを権利化しました。

この時系列発展は、当社が長期的な視座に立ち、計画的に知財戦略を推進してきたことを明確に示しています。

2.2. 技術テーマ分析:三重構造の特許要塞

本ポートフォリオは、技術テーマの観点から、以下の三重構造の「要塞」として評価できます。

  • 第一層:コア計算エンジン – 「信頼性」の定量化
    • 該当特許: ‘100, ‘255, ‘003
    • 保護対象: 過去の計画(例:募集人数、予約枠)と実績(例:採用数、実行数)を比較し、ユーザーや取引の「信頼性スコア」「達成値」「将来予測」などを算出するシステムの根幹ロジック。この技術により、ドタキャンや品質のばらつきといったリスクを最小化します。
  • 第二層:ユーザーインタラクション – 「意思」のシステムへの反映
    • 該当特許: ‘468
    • 保護対象: ユーザーが自身のカレンダーやタスクリストといったスケジュール情報を、単なる備忘録としてではなく、能動的に「供給(仕事をしたい)」または「需要(仕事を発注したい)」の意思表示としてシステムに認識させるためのUI/UXフレームワーク。
  • 第三層:市場活性化ネットワーク – 「機会」の再分配
    • 該当特許: ‘461
    • 保護対象: ある取引が成立した際に、その取引に参加できなかった他のユーザーに対し、その取引の成立情報や代替案を通知することで、潜在的な取引機会を掘り起こし、市場全体の流動性を高める情報共有メカニズム。

これら三層は、それぞれが独立して機能しつつも相互に連携しており、極めて広範な技術的実践をカバーしています。そしてこれらの特許の中には、拒絶理由を一度も受けることなく特許査定となったもの(First Action Allowance)が複数含まれており、その発明の新規性・進歩性の高さは客観的に証明されています。また、審査過程で他の主要な先行技術と徹底的に比較検討された上で、その独自性が明確に認められた、極めて質の高い権利群です。

2.3. 法的安定性の評価

本ポートフォリオの各特許は、それぞれの時代の主要な先行技術(Richardson, Agrawal, O’Sullivan等)と対比され、その上で新規性・進歩性が明確に認められています。特に、’255と’003の初回アクションでの許可は、これらの権利が無効化されるリスクが低いことを強く示唆します。他の特許(’100, ‘468, ‘461)についても、拒絶理由を克服するためにクレームが補正されていますが、これは権利範囲がUSPTOとの対話を通じて明確に定義されたことを意味し、その確定した範囲内での権利の安定性は逆に高いと評価できます。

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第3章:市場への影響と戦略的価値

3.1. 広範な応用可能性と具体的なサービスモデル(アーキタイプ)

我々の特許技術は、特定の業界に限定されるものではありません。特に、以下のような特徴を持つ先進的なデジタルサービスにおいて、その中核的価値を発揮します。

  • ライドシェアリング
    • 大手ライドシェアリング・プラットフォームにおける、ドライバーの過去の運行実績(計画対実績)に基づく評価システムと、配車確定で更新された配車状況に基づく統計情報(配車状況による需要予測)を第三者(同地域の他のドライバー)へ共有する機能。
    • ‘100, ‘255, ‘003 and ‘461
  • ギグワーク
    • 代表的なギグワーク仲介サイトにおける、発注者の過去の募集と採用実績の比較に基づく信頼性スコア表示や、ワーカーのスケジュール管理画面から直接「応募」や「稼働可能」の意思表示を可能にするインターフェース。
    • ‘100, ‘255, ‘003 and ‘468
  • フードデリバリー
    • 主要なフードデリバリーサービスにおける、配達員の割り当て最適化、および注文キャンセルが発生した際に、近隣の代替店舗や待機中の配達員へリアルタイムで新たなマッチング機会を通知するメカニズム。
    • ‘461
  • オンライン旅行・宿泊予約
    • オンライン予約・宿泊仲介サイトにおける、ホストの過去の予約承認率や宿泊客のレビュー評価を組み合わせた信頼性指標の提示、およびキャンセルが発生した際に、空室の発生(または繰上げ予約確定)を他の予約希望客(およびキャンセル待ち客)へ通知(共有)する機能。
    • ‘100, ‘255, ‘003 and ‘461
  • Eコマース
    • 大手Eコマースプラットフォームにおける、無数の出品者の販売実績・配送遵守率に基づく「セラー評価」の算出ロジック、および購入希望商品が在庫切れとなった際に、他の出品者による同一商品や類似商品を推薦する情報共有システム。
    • ‘100, ‘255, ‘003 and ‘461
  • オンラインオークション(C2C取引)
    • C2Cオンラインオークションサイトにおける、個人の出品者の過去の取引完了率や落札者からのフィードバックを基にした「信頼度」の可視化、および最高入札額が更新された際に、アウトビッドされた(第三者となった)入札者に対し、その旨を通知する機能。
    • ‘100, ‘255, ‘003 and ‘461
  • サプライチェーンマネジメント(SCM)
    • 先進的なサプライチェーンマネジメント(SCM)システムにおける、部品供給のフォーキャスト(計画)と実際の納品実績(納期、数量)との乖離率を算出し、サプライヤーのパフォーマンスをランク付けする機能。
    • ‘100, ‘255, ‘003

3.2. 総括:高い参入障壁と無許諾での実施リスク

本ポートフォリオは、現代的なマッチングプラットフォームが実装するであろう中核機能(信頼性評価、動的UI、レコメンデーション)を広く、深く保護しているため、同分野への新規参入や既存事業者の機能拡張に対して、顕著な参入障壁を形成しています。

上記の市場において、類似の機能を無許諾で実装しているサービスは、本ポートフォリオのいずれかの特許権を侵害しているリスクを内包していると評価せざるを得ず、権利の有効性が高いため、このリスクは事業継続性において看過できないレベルにあると考えられます。

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第4章:結び – 未来の市場を共創するために

NEEDSTOMATCH CORPORATIONの米国特許ポートフォリオは、長期的かつ戦略的な意図を持って構築された、技術的にも法的にも堅牢な資産です。その影響範囲は広く、関連するデジタルプラットフォーム市場の競争環境を左右しうる、重要な戦略的価値を有します。

我々は、自社の革新的な技術が、健全な競争と協力関係のもとで広く活用されることを望んでいます。当社の特許ポートフォリオにご関心をお持ちの企業様、あるいは自社サービスとの関連性についてご不明な点がございましたら、対話の機会を歓迎いたします。我々の知的財産を尊重いただき、共に未来の市場を創造していくパートナーシップを期待しております。

 

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回転寿司×セキュリティに関するアイデア

回転寿司界隈における昨今の迷惑行為の乱発による外食離れ問題の解決に寄与するための特許が出来ないかと検討してみました。

カメラ撮影による自動会計でDXを実現することが主目的のビデオレジというのを最初に思いついたのですが、調べてみたら案の定くら寿司さんが2年ほど前に実装されていました。さすがです。

そこで、その案の応用であり、コンベア上の商品へのいたずらや皿隠しなどの不正行為だけでなく、醤油差しや箸入れ、薬味入れや食器などテーブル上に備え付けの各種備品に対するいたずらを始めとする迷惑行為の抑止および発生時の証跡確保など、セキュリティー面での効果を主目的として再検討した結果がこの案です。

これもくら寿司さんが既に出願されている可能性は十分あると思いますが、せっかく検討しましたので念のために開示することにしました。

 

■回転寿司×セキュリティ

1.客席のカメラ映像を機械判定することで備品利用時等における客の異常行動を検出することによるセキュリティーシステム
2.べルトコンベアー上の寿司だけでなく各席備え付けの醤油差し、箸入れ、薬味入れ、食器などの各種備品の利用状況を各席の所定位置に設置した複数台のカメラにより撮影し、機械判定により異常行動を検出し通知するとともに発生前後の画像を記録
3.各席の客が寿司などの特定の皿や各種備品を手に取った際にカメラ画像の解析  により皿や各種備品の利用時の人体および対象物の挙動を通常利用時における一般的な挙動と比較することで異常な挙動を機械判定により検出
4.通常時には撮影画像をスクランブル化して記録することでプライバシーを保護し、トラブル発生時には記録画像のスクランブルを復元することで証跡を担保
5.カメラは必要に応じ複数台設置により複数アングルを確保することで認識の正確性を担保
6.画像の機械判定における異常な挙動の検出において必要に応じAI判定を取り入れることで客観性および正確性を担保
7.撮影画像のスクランブル化に代わる手法として、通常撮影による証跡記録用カメラAと顧客の容姿をモザイク処理などにより秘匿化する機能を備えた異常検出用カメラBを用意し、異常検出前の段階においてはカメラBのみを使用し、異常検出時にカメラAを起動することで通常時の顧客プライバシー保護と不正行為発生時の証跡確保を同時に満たすこととしてもよい
8.異常検出用カメラBにおける容姿の秘匿化手法は、秘匿化状態にあって異常検出のための解析を可能とするものであればどのような手法であってもよい

 

■期待される効果

1.画像解析およびAI判定による異常行動の自動認識により不正行為の即時対応を可能とすることによるセキュリティー性の向上
2.当システムの存在および稼働を知らしめることで得られる牽制効果による不正行為発生リスクの低減および安全性の宣伝効果
3.撮影画像のスクランブル化や判定用カメラと記録用カメラとの併用などの方法によるプライバシー保護の実現
4.異常検出時に自動的に保持される記録用映像による法的証跡の担保

 

急ぎの検討だったため文字ばかりで図がなくてすみません。

このような仕組みの実装によって一日も早く安心して外食できる日が訪れることを祈っています。

 

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当社特許の適用領域について

当社特許の適用領域をわかりやすく示すための相関図を作成しましたのでご紹介します。

図では当社が日本と米国および中国で保有する各特許(出願中を含む)について、各特許の特徴と、各特許の適用対象となるサービス態様およびサービス領域、そして各サービス領域における代表的なサービスとを紐づけて示しています。

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今回この図の作成に際していくつかの発見がありました。

① 中国における共同購入サービス領域の急拡大

 …… ゼロコロナ政策の影響か上位2社だけで2兆円規模に

② 日本における予約管理プラットフォーム領域の急拡大

 …… コロナ禍の影響かプレイヤーが3年間で10倍に

③ GoogleWorkspaceが予約管理プラットフォーム対応機能を提供開始

 …… Googleの参入により同領域の規模拡大と競争激化が明確に

④ リクルートが予約管理プラットフォーム領域とシフト管理領域に参入

 …… リクルートの参入は日本における両領域の規模拡大を示唆

 

これらのことからもわかるように、当社特許の適用領域は出願時からは想像もつかない規模に拡大しています。

この状況について大変うれしく思うと同時に、活用に関する今後の展開を想像すると身の引き締まる思いです。

活用についてはすでに多くのお問い合わせをいただいていますが、当社が目指す『時間軸を中心とした需給マッチングプラットフォーム』という新たな事業領域の実現のためにはまだまだ多くのご協賛をいただく必要があると考えています。

 

そしてこれら領域の裾野拡大には、すでにご協賛をいただいているスタートアップ企業のみならず、今回の調査で参入が明らかとなったGoogle社やリクルート社など強力な牽引役となり得るプレイヤーとの協力が必要と考えています。

日本においてはまだまだ本格的な知財活用が進んでいないとの声がありますが、ビッグテックが率先して進歩的な知財活用の形を示すことができれば、知財活用の本質的な改革に向けた道筋を示すことができるのではないでしょうか?

 

お心当たりの知財部門のみなさま、いずれお声がけさせていただくことになると思いますが、早い時期のほうが有利です。お問い合わせをお待ちしています。

お問い合わせはこちらから。

 

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当社特許の被引用事例について

当社特許出願および当社保有特許が他者出願の審査において先行技術文献として引用された代表的な事例をまとめましたのでご紹介します。

図では当社特許出願および当社保有特許が日本電気、ACALL、富士通、トヨタ自動車、日立製作所、シフトピクシー各社の特許出願審査過程において審査官引用やIDS報告がされていることを示しています。

 

ニーズトゥーマッチ特許被引用事例 20220825

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当社ではこのような優れた発明の出願審査過程において先行技術として引用されたことについて、大変光栄であることはもとより、当該事業領域の裾野拡大や協業可能性の観点において非常にポジティブな傾向であると捉えています。

当社特許の活用についてはすでに多くのお問い合わせをいただいていますが、当社が目指す『時間軸を中心とした需給マッチングプラットフォーム』という新たな事業領域の実現のためにはまだまだ多くのご協賛をいただく必要があると考えています。

図で示したようなシフトワークやギグワーク、シェアリングやDX関連といった当社特許の明確な権利範囲と思われる領域はもちろんのこと、この他の領域で事業を展開または検討されているみなさまからのお問い合わせをお待ちしています。

個人・企業・法人種別を問いませんのでどうぞお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから。

 

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中国特許出願の進捗について

2021年から 2022年にかけ、中国において以下の特許が登録されました。

 

2021年  7月 スケジュールマッチングに関する特許(CN107832956B

2021年12月 計画信頼度に関する特許(CN107844908B

2022年  2月 マッチング結果共有に関する特許(CN107818423B

2022年  3月 グループマッチングに関する特許(CN107832955B

2022年  4月 スケジューラリクエストに関する特許(CN107798481B

 

これにより、中国においても日本と同様の特許ファミリーが完成したことになります。

日本で取得している特許ファミリーと比較するとクレーム構成に若干の違いはあるものの、そのコンセプトおよび強度は日本と共通するのであり、クレーム構成においては日本の特許より強固と思われるものもあります。

中国における分割出願が全て特許登録となったことにより、2011年より開始した当特許ファミリーの一連の出願戦略は日本と中国において完了し残すところ米国 1件とインド 1件となり、当初目標をほぼ達成したといえるところまで来ることができました。

今後の展開にご期待ください。

お問い合わせはこちらから。

 

ご参考 ※日本特許の説明資料です。

計画信頼度

Dasie機能概念図_P150203(計画信頼度)特許5785668(特開2015-099618)プレ用

 

マッチング結果共有

Dasie機能概念図_P150309(マッチング結果共有)特許5919414(特開2015-111476)プレ用

グループマッチング

Dasie機能概念図_P150308(グループマッチング)特許6051249(特開2015-111475)プレ用

スケジューラリクエスト

Dasie機能概念図_P150311(スケジューラリクエスト)特許5789065(特開2015-133149)プレ用

 

 

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米国特許出願の進捗について

米国における特許出願の進捗状況についてお知らせします。

2022年7月、米国において計画信頼度に関する特許(US11393003B2)が登録されました。

これは、2019年5月に登録された計画信頼度に関する特許(US10304100B2)を再検討することで強化したものです。

近年、日本や米国において、シフトマッチングやスキマ時間労働マッチング、予約管理プラットフォーム等のマッチングサービス、そしてシェアリングやギグワーク等の新たな働き方の基盤となるプラットフォームサービスが増加していますが、これらは「時間軸を中心とした需給要件のマッチング」という共通項を持つことから、特にスケジューラUI、カレンダーUIを採用している場合にはスケジューラリクエスト特許(JP5789065B2US10878468B2)の権利範囲に属する可能性があります。

そして計画信頼度特許は「需要者と供給者の計画に対する正確性の評価」に関する強力な特許であることから、これらサービスの信頼性を評価する上で欠かせない、スケジューラリクエスト特許との最強タッグといえます。

今後の展開にご期待ください。

お問い合わせはこちらから。

 

ご参考 ※日本特許の説明資料です。

計画信頼度

Dasie機能概念図_P150203(計画信頼度)特許5785668(特開2015-099618)プレ用

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パートナー様募集のお知らせ

当社では、当社保有特許のライセンスや協業/提携等によって “スケジューラーコミュニケーション” や “シェアリングポータル” といった新たな領域の拡大を共に推進してくださるパートナー様を引き続き募集しています。

 

昨年から今年にかけ中国と米国で複数の出願が特許されたことにより、日・米・中における当社の知財ポートフォリオは更に強力なものとなりました。

特に当社特許は「時間軸を中心とした需給要件のマッチング」に関する領域に重点を置くことから、DX、シェアリング、ギグワーク、シフトワークといった近年の重要事業領域に対する大きな影響力を獲得したと考えています。

当該分野で事業展開または検討されている企業様は是非お気軽にお問い合わせください。

 

お問い合わせはこちらから。

 

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アフターコロナにおけるSDGs目標達成のためのニーズトゥーマッチ特許活用について

ニーズトゥーマッチ特許活用提案資料「アフターコロナにおけるSDGs目標達成のためのニーズトゥーマッチ特許活用について」を公開します。

本資料は先日公開した「アフターコロナにおける成長・事業創造のためのニーズトゥーマッチ特許活用について」同様、COVID-19によって対応が急務となった社会的課題に対するニーズトゥーマッチ特許の活用による貢献の可能性をテーマに、特に緊急性が高いと思われるSDGs目標達成への貢献という側面にフォーカスして作成しました。

ニーズトゥーマッチ特許の目的は『時間軸を中心とした需給情報のマッチング』によってムリ・ムラ・ムダを排除するところにありますので、SDGs目標に共通する公平公正で持続可能な無駄のない未来を築くための課題の多くに貢献できるものと考えています。

本資料では株式会社ドリームインキュベータが2020年5月に発表したレポート「アフターコロナにおける成長・事業創造について」の一部をドリームインキュベータ社の許諾を得て引用しています。

ドリームインキュベータ社のご協力に心より御礼申し上げます。

icon_1r_24アフターコロナにおけるSDGs目標達成のためのニーズトゥーマッチ特許活用について (PDF/2828KB)別ウインドウで開きます

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アフターコロナにおける成長・事業創造のためのニーズトゥーマッチ特許活用について

ニーズトゥーマッチ特許活用提案資料「アフターコロナにおける成長・事業創造のためのニーズトゥーマッチ特許活用について」を公開します。

株式会社ドリームインキュベータが2020年5月に発表したレポート「アフターコロナにおける成長・事業創造について」は、独自の切り口による仮設設定と引用情報の根拠付けによりアフターコロナにおける成長・事業創造の方向性を明確に示しており、要点の多くがニーズトゥーマッチ特許との親和性が高いものでした。

本資料は、同レポート記載内容の引用を中心に同レポート要点における同特許ファミリーの親和性および活用パターンを付記することにより同特許ファミリーの活用ポイントおよびこれに基づく新規サービスの可能性を示すことを目的として、ドリームインキュベータ社の許諾を得て作成しました。

ドリームインキュベータ社のご協力に心より御礼申し上げます。

icon_1r_24アフターコロナにおける成長・事業創造のためのニーズトゥーマッチ特許活用について (PDF/2828KB)別ウインドウで開きます

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