米国出願特許の進捗について

本年に入り、米国における特許出願で進捗がありましたので状況をお知らせします。

2019年5月に計画信頼度に関する特許(US10304100B2)を取得、同じく2019年5月にUS10304100B2を親とするスケジュールマッチングに関する特許(US20190236666A1)に対してNotice of Allowance(特許許可)が通知されました。

現在、US20190236666A1を親とする第3世代特許となる計画信頼度特許強化版の出願を準備中です。

日本で取得している特許ファミリーと比較するとクレーム構成に違いはあるものの、そのコンセプトは日本におけるスケジューラリクエスト特許および計画信頼度特許と根源を同じくするものです。

スケジューラリクエスト特許はここ数年でリリースが増えているシフトマッチングサービスやスキマ時間労働マッチング、予約管理プラットフォーム等、スケジューラーUIやカレンダーUIでのやり取りが中心となるサービスへの適用が考えられ、計画信頼度特許はジーマ信用に代表され日本でもリリースや参入発表が増えている個人信用スコアリングにおける計画信頼性評価への適用が考えられますので、これら領域で事業展開される企業様への友好的ライセンス許諾を中心としたアライアンスを積極的に進めて行く計画です。

US特許特にいわゆるビジネスモデル特許の分野は近年非常に審査が厳しいため、これを克服して取得できたことは大変貴重なことであり、この取り組み全体に対する信用力向上の他、様々な方面および状況への大きなポジティブインパクトであると考えています。

この特許を中心とした新たなサービスモデルの創出等も併せて進めて参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

Dasie機能概念図_P150311(スケジューラリクエスト)特許5789065(特開2015-133149)プレ用

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Dasie機能概念図_P150203(計画信頼度)特許5785668(特開2015-099618)プレ用

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店舗間キャパシティ融通モデルについて

ニーズトゥーマッチ株式会社が保有する一連の需給マッチング関連特許に基づき株式会社ドレイク・ネットワークスと共同で開発中の『店舗間キャパシティ融通モデル』についてご案内します。

従来の頭数によるシフトマッチングと比較すると、スキルを考慮したリソースプールによるマッチングとすることで人材配置の効率化と運用品質の向上が期待できます。

例えばこれを多店舗展開する飲食チェーン店の店舗間シフト運用に適用した場合、頭数だけのシフトマッチングではシフト要員のスキルのばらつきによる過不足の発生やスキルを考慮したシフト組みのための工数によるコスト増といった問題があることに対して、予めスキルを加味したリソースプール(時点ごとに提供可能な人的資源:余剰が想定される人的資源の総数)と人員不足想定店舗の必要リソース要件とをマッチングする当モデルを適用することで、これらの課題が解決できます。

また、『計画信頼度特許』に基づく計画信頼度評価機能の追加によって個々の人員の計画信頼度を把握することにより、緊急のヘルプシフトや重要案件対応のためのシフト組成といった確実性が問われるケースの要員選抜を効率的に行なうことが可能です。

当社では、同様に『スケジュールマッチング特許』に基づきドレイクネットワークス社と開発を進めているカレンダーマッチングサービス『カレマッチ』をベースにこの『店舗間キャパシティ融通モデル』を適用することで、従来のシフトマッチングサービスでは成し得なかった領域の効率性と利便性をご提供できると考えており、独自運用以外に、既存のシフトマッチングサービス提供企業様へのライセンス提供等も検討しています。

 

店舗間キャパシティ融通モデル概念 20190329

 

 

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サブマリン特許!?

当社の需給マッチングモデルやその基盤となる特許について、認知度の低さや目的への誤解を思い知る出来事がありましたので、その時のエピソードを交えて当モデルおよび特許の概念と目的についてご紹介します。

ある大手Sierに需給マッチングモデルと特許の紹介をする機会をいただいた時のことです。
当社の理念や需給マッチングモデルの概要、計画中のサービスモデルや保有特許についてひとしきり說明を終えた時のことです。
役員の方から驚きの発言がありました。
「失礼だけれど、これはサブマリン特許ではないのですか!?」
一瞬言葉を失いました。
日本では1971年に出願公開制度が導入されており、潜伏など出来るわけがないためです。

しかしすぐに気を取り直しました。
大手Sierの役員ともあろう方がそのようなことを知らないはずがないからです。
そして、これは当特許の強さと有効性に対する驚きと評価の現れなのだということに気付きました。
このことによって、面談前半に感じていた強い警戒感の理由もわかりました。
今回の訪問の目的が、このSierが展開するサービスに対する権利侵害の交渉だと思われているのではないか?ということです。
あくまでも想像の域を出ませんが、そう考えれば、冒頭の強い警戒感も納得できます。

そこですぐに、敵対的な交渉に来たのではなく、当社サービスモデルおよび特許の純粋な紹介であること、そして当サービスモデルがキャズムを越えるまでには相当の時間を要すると思われるため、その間の特許の有効利用の可能性について相談したかったことを說明しました。

この說明で一気に場の雰囲気が明るくなり、当サービスモデルとの協業や特許の共同利用について継続的に検討することで話がまとまるという非常に良い結果で終えることができました。

とは言えこのような誤解を招いたのは、これほどまでに広い権利範囲を持つ特許について、サブマリン特許と言わしめるほど認知度が低かったためであり、偏に認知度向上のための努力が足りなかったことに他ならないと、強く反省しました。

この反省に立ち、当モデルの原点となる7年前の概念図を用いることで、その本質をよりシンプルにお伝えしようと考えました。

以下は、利用者が需要や供給に関する情報を得ようとした時の、通常検索と需給マッチングモデルとの態様を比較した概念図です。
需給マッチングと通常検索との比較イメージ図

インターネット上の需要や供給に関する情報を通常検索で収集しようとした場合、種々雑多な情報の中から自分で選別をする必要があります。
また、その時点で目的の情報が見つからなかった場合は、時間をおいて再度検索する必要があります。

これに対し需給マッチングモデルでは、
1.需給要素を含む情報をWebやSNSから自動収集し
2.商品やサービスの仕様や時期および場所等を自動補完することで需給情報として蓄積し
3.需要者会員や供給者会員がマッチングシステムに登録した需給要件を元に需給リクエストを生成して登録し
4.蓄積した外部需給情報および需給リクエストの需要情報と供給情報をマッチングし
5.需要者と供給者それぞれの要求に適合する相手情報や関連のおすすめ情報を双方に配信する
ことによって、需給要件を登録しておけばその時に目的の情報が見つからなかった場合でも待っているだけでよいのです。

また、需給要件を登録する際のインターフェイスをスケジューラとすることで、さらに効率化な利用が可能となります。
3.需要者会員や供給者会員がスケジューラに登録したスケジュールイベントを元に需給リクエストを生成して登録し
4.蓄積した外部需給情報および需給リクエストの需要情報と供給情報をマッチングし
5.需要者と供給者それぞれの要求に適合する相手情報や関連のおすすめ情報をスケジューラに配信する
ことによって、需給要件をスケジュールイベントとして登録しておけばその時に目的の情報が見つからなかった場合でも待っているだけでよく、条件に変更があった場合でもスケジュールイベントを修正するだけですので重複作業の必要がありません。

これを表したのが以下のイラストです。
需給マッチング概念イラスト

ここでは、旅行に関する情報を収集する様子を、通常検索で行なった場合と需給マッチングで行なった場合の比較をしています。
通常検索では様々な情報を個別に検索するため重複作業が多く発生する上に、予定変更があった場合には同じ作業をやり直す必要が多く発生するため大変非効率です。
これに対し需給マッチングではスケジューラに必要な要件を登録しておくだけでスケジュールイベントで必要となる情報を自動収集するため手間がかからない上に、予定変更があってもスケジュールを修正するだけでよいため大変効率的であることがわかります。

いかがでしょうか?
あなたに必要な労力は、スケジューラに対して今までよりほんの少しだけ、はっきりとした目的を入れることだけです!

以上が、需給マッチングモデル発案時点に立ち返って改めて構成した、大元となる概念のご案内です。
需給マッチングに関する特許は日本や外国で複数登録されていますが、それら特許およびこれに基づくサービスモデルの提供によって目指すところは、時間軸を必須要件とするあらゆる取引における機会均等と効率化です。

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スケジュールレコメンドサービスに関する記事を掲載しました

Google社によるTimeful社の買収で一躍脚光を浴びることとなったAI自動スケジューリングやその発展形であるスケジュールレコメンドサービスについて、当社保有特許との関連性を含めて簡単に解説した記事を掲載しました。

詳細は以下よりどうぞ。

スケジュールレコメンドサービスに関する当社特許について

スケジュールレコメンド機能比較イメージ_オフィスワーク編

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